yuブログ
ミステリーや映画、パソコンなど趣味の話題を書きつらねています。最近はもっぱら映画の感想、そしてデジカメやパソコンなどデジタル機器に集中しがち。アジア関連の話題は別ブログ「萌えるアジア」に書いています。
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西村京太郎「歪んだ朝」
文庫オリジナル短編集。「オール讀物」推理小説新人賞受賞作「歪んだ朝」(1963年)やデビュー作「黒の記憶」(1961年)など5編を収録。
「歪んだ朝」 山谷近くの川で少女の水死体を発見した刑事・田島。10歳くらいの少女の首には扼殺の跡があり、なぜか真っ赤な口紅をつけていた……。
わずかな手がかりをもとにコツコツと捜査を続け、真相に迫っていく田島はまさに十津川警部の原型。山谷周辺とそこに住む人々の描写も秀逸。思わず山谷まで行ってみたくなった。といってもこの作品中で書かれている50年前の山谷と今の山谷では大きく違っているだろうが。
「黒の記憶」は、誘拐された少年が2年ぶりにみつかるも記憶喪失となっており、精神分析で真相に迫る話。なのだが結末に明かされる真相が弱すぎ。習作の域を出ない。また、文中、「甲虫」とすべきところが「昆虫」となっている明らかな誤植がある。作品の肝になるところでの誤植は痛い。
「夜の密戯」は、小説というより小説を書く前段階のメモをそのまま活字にしたような感じ。
ラストの「優しい脅迫者」 轢き逃げ事故を起こした理髪店主を強請りに来る男の意外な理由。さすがエラリー・クイーンが「日本傑作推理12選」の中の一編に選んだだけある。これまで読んだ西村京太郎の短編の中でベストの出来。

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