後に「邪馬台国の秘密」「古代天皇の秘密」と続く神津恭介ベッド・ディテクティブものの第一弾。盲腸で入院した神津恭介の退屈をまぎらわせるため、松下研三が提案したのは、ジンギスカンは源義経だったという伝説の検証。
ジンギスカン=源義経説はそれなりに説得力もあるのだが、やはりよく読んでいくとかなり強引なこじつけもあり無理がある。さらに問題なのが、作中で神津恭介が発見したことになっている事柄の大半が実は小谷部全一郎「成吉思汗ハ源義経也」の受け売りなこと。これはいかになんでも反則でしょう。
ただ、小説の構成の面から見ると、助手をつとめた大麻鎮子とのロマンス?あり、学者との論争ありと工夫が凝らされている。後の2作ではこういう工夫が見られない。
ジンギスカン=源義経説はそれなりに説得力もあるのだが、やはりよく読んでいくとかなり強引なこじつけもあり無理がある。さらに問題なのが、作中で神津恭介が発見したことになっている事柄の大半が実は小谷部全一郎「成吉思汗ハ源義経也」の受け売りなこと。これはいかになんでも反則でしょう。
ただ、小説の構成の面から見ると、助手をつとめた大麻鎮子とのロマンス?あり、学者との論争ありと工夫が凝らされている。後の2作ではこういう工夫が見られない。
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