yuブログ
ミステリーや映画、パソコンなど趣味の話題を書きつらねています。最近はもっぱら映画の感想、そしてデジカメやパソコンなどデジタル機器に集中しがち。アジア関連の話題は別ブログ「萌えるアジア」に書いています。
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鮎川哲也「黒い白鳥」
鮎川哲也「黒い白鳥」を読んだ。
これは素晴らしい。トリックとストーリーが高いレベルでバランスを保っていて、本格ミステリーのお手本のような作品。

(以下ネタバレあり)
     とくに第一の殺人のトリックは単純にして大胆。しかも解決のヒントは文中冒頭にあからさまな形で記してある。
第2の殺人のトリックは、これに比べると無理がある。証人に少々智恵の足りない人を使ったり、別の証人として利用するためのアルバイトの募集を「旅行嫌いなもの、旅なれないもの」とするなど意図がバレバレ。

後半になって登場する鬼貫刑事が九州や京都、大阪と訪ね歩くシーンは旅情ミステリーの趣もある。松本清張「点と線」の殺人の舞台となった九州・香椎を鬼貫も訪れている。ある人物の発音から真相の手がかりを得るところは同じ松本清張の「砂の器」を彷彿させるところもある。
松本清張といえば、なんと犯人の犯行動機が松本清張の「ゼロの焦点」と同じ。
どっちが先に書かれたものだろうと思ったが、本書に収録されている「創作ノート」を読んだところ、なんとこの2作品、同時期に同じ雑誌「宝石」に連載されていたとか。こんな偶然もあるんですね。

片や社会派の巨匠、片や本格派と、一見まったく接点がないように思える二人だが、実はかなり近接していることがわかった。そういえばこの二人、タイトルネーミングのセンスも近いものがある。

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