本岡類著「飛び鐘伝説殺人事件」を読んだ。
私がよく読書の参考にさせてもらっているブログ「ミステリーあれやこれや」で記事になっていたので興味をもったこの作品、崖下のお寺にあった釣鐘が、崖上の人間を圧殺!?という不可思議犯罪が起こる。釣鐘が空を飛んだのか? この一見超常現象としか思えない事件の真相は?
文章も平易で読みやすく、メインとなる釣鐘のトリックも、ちゃんと実現可能な真相解明がされている。まぁ、これ現実にやったらすぐばれるとは思うが。
メイン以外の描写もよく考えられている。心霊ビデオのトリックなど、なるほどと感心してしまった。
構成もしっかりしていて、探偵役の僧侶のフィアンセの趣味まで、ちゃんと伏線として生かされていたりする。
この作品、初刊行は1986年。初刊行時のタイトルは「武蔵野0.82t殺人事件」。著者の本岡類は1981年デビュー、1984年に最初の長編「飛車角歩殺人事件」を刊行……って、いやぁ、この作家のことは今までまったくノーマークだったなぁ。これはぜひこの作家のほかの作品も読んでみないと。
初期の奇想天外なトリック中心の作風からだんだん社会派寄りになり、現在はミステリーから離れているようだが。
私がよく読書の参考にさせてもらっているブログ「ミステリーあれやこれや」で記事になっていたので興味をもったこの作品、崖下のお寺にあった釣鐘が、崖上の人間を圧殺!?という不可思議犯罪が起こる。釣鐘が空を飛んだのか? この一見超常現象としか思えない事件の真相は?
文章も平易で読みやすく、メインとなる釣鐘のトリックも、ちゃんと実現可能な真相解明がされている。まぁ、これ現実にやったらすぐばれるとは思うが。
メイン以外の描写もよく考えられている。心霊ビデオのトリックなど、なるほどと感心してしまった。
構成もしっかりしていて、探偵役の僧侶のフィアンセの趣味まで、ちゃんと伏線として生かされていたりする。
この作品、初刊行は1986年。初刊行時のタイトルは「武蔵野0.82t殺人事件」。著者の本岡類は1981年デビュー、1984年に最初の長編「飛車角歩殺人事件」を刊行……って、いやぁ、この作家のことは今までまったくノーマークだったなぁ。これはぜひこの作家のほかの作品も読んでみないと。
初期の奇想天外なトリック中心の作風からだんだん社会派寄りになり、現在はミステリーから離れているようだが。
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